マロッシの「デルタクラッチ」にアドレス110用なんてもちろん無いので、ヤマハ用を流用します。
導入の目的: アドレス110のノーマルクラッチは、接触面が小さめなのでスベリやすいです、街乗りではライトチューニングしたマシンでも、この「スベリ」活かしてスタートダッシュが意外と出来たりします。 ただし、サーキット走行となると、周回するごとに純正クラッチのスプリングがたれてきて、なかなかクラッチアウトしなくなってしまい、コーナーの立ち上がりでモタツキが発生します。今回はこの「モタツキ」を解消するべく「デルタクラッチ」を導入します。 (京葉スピードランドの1ヘア、2ヘアあたりのもたつきを解消するぞ!) |
セッティングのために、マロッシ オプションの「クラッチスプリングセット」が必要になります。
スプリングセットには、軟らかめの「白、緑、黄」のセットと、硬めの「赤、青、黒」のセットがあります。私はウィンドジャマーズチャンバーを付けたり、ボアアップしたりしているので、今回は硬い方のセットをチョイスしました。
下記がスプリングの強弱表です。
弱← | 白(付属品) | 緑 | 黄 | 赤 | 青 | 黒 | →強 |
時間が無くて、結局は2005.07.30のS-1GP Round.3レース当日の組み込みとなりました。まずは一番硬い「黒スプリング」をセットして、挙動の確認をします。
スプリングテンションの位置は初期値、ウェイトも初期値です。
センタースプリングは、ノーマルクラッチ時から使用しているカメファクのUG110W用15%アップを組みました。
ポン付けにしては、なかなか良い感じです。京葉スピードランドのペアピンでの失速も解消されました。ただし、ちょっとクラッチアウトが早すぎて、コーナー立ち上がり時のマシンの挙動が不安定です。時間もないのでこの日のレースこのまま使います。
コーナー立ち上がりのレスポンスはアップしたものの、ゼロスタートはクラッチのアタリが出ていないのと、クラッチスプリングが硬すぎたようで、なかなか完全ミートせず、スタートでは後方に飲み込まれてしまいました。はっきり言ってスタートのみで言えばノーマルクラッチの方が現状では良いです。後日もう少し煮詰めることとします。
前回は、黒スプリングでちょっと硬いようだったので、赤スプリングをテストします。
同時にセンタースプリングもカメファク15%UPからデイトナ10%UPへ軟らかめに変更しました。
裏フタは必ず付けましょう。これを付けないとクラッチシューの支柱が遠心力で外側に開きます。
合体したところ。
車体へ装着します。
クラッチアウターを取り付けたら完成。
「124ccボアアップ+PWK28ビックキャブ+ウィンドジャマーズチャンバー」に対してのセットでは、スタートもまずますで、現状ではこのセットがベストでした。しばらくはこのまま使います。
もう少し「ググッ」とくる感じが欲しいのですが、機会があるときに調整したいと思います。
スタートの感じは、「S-1GPのDVD予告の後半のスタートシーン」でご覧ください。